©Kengo Kuma & Associates

韓国 2013ナンチャンナンチャン

展示
竣工
72
1F

私は建築と身体とを、再びつなぎなおそうとしている。たとえば衣服のことを考えてみよう。衣服と身体は、しっかりとつながっている。衣服は身体がどんなに激しく動こうと、それに対して柔軟にresponseするし、汗をかけば、それを吸収してくれるし、寒い日には身体をあたためてくれる。そういう様々な仕方で身体と衣服とはつながっている。身体は衣服を必要としているし、衣服は身体を必要としている。そのような幸福な一体感を、身体と建築との間に取り戻すことが私の目標である。

ビエンナーレの「以心伝心」展に出展した竹の作品の目的も、身体と建築をつなぎ直すことである。竹はコンクリートよりも柔軟であり、やわらかい。中国の「竹の家」(2002年)で、私は竹の可能性に挑戦し、竹を建築に使うことで、建築と身体とをつなぎなおそうとした。しかし「竹の家」で使った竹は直径6cmで、簡単には曲がらない、しならない。今回のビエンナーレで用いた竹は、幅3cmにさいたもので、簡単にしなり、曲がる。竹を細くさくことで、その細い竹で作った建築は、より衣服に近づいた。

チーム 白浜 誠*、梅澤 竜也*、李 承俊 施工 Mr.Hwang In-jin(Bamboo Craftsman In Damyang 照明 Bitzro