Bamboo / Fiber
Japan
2010.05
Private Residence
224.08 m2
Bamboo / Fiber
日本
2010.05
住宅
224.08 m2
敷地は竹で覆われていた。この敷地で竹に包まれた空間をつくってみたいと考えた。
竹は建築で用いるには大きな欠点のある材料である。乾燥すると簡単に割れてしまい、構造材としては使えないのである。竹をそのままではなく繊維にまで分解すると、様々な性質を与えることができた。竹の繊維を3000tのプレスで固形化した材料をみつけ、木とも竹とも違う独特な表情を持つその材料を、高強度・低伸縮である性質を利用し、大スパンの垂木として用いている。この竹の繊維はFRPの心材としても用いることができた。竹の繊維の上にプラスチック樹脂を塗り固めることで、半透明で琥珀色のFRPができる。この竹繊維FRPを屋根の一部と間仕切りに用いた。さらに竹の繊維を混入した和紙をみつけロールブラインドとしている。
構造材でなければ、竹は古来より用いられてきた材料である。竹を網代に並べたり、土壁の下地(竹小舞)にして用いてきた。この竹小舞は土を塗ると当然見えなくなるのだが、竹の並んだ様子をそのまま仕上げとして用いることにした。
竹小舞をつくり始め、整然と並んだ竹をみると、節の位置が妙に目立つことに気付いた。竹の節の位置は一本ずつそれぞれ違う。等間隔に同じ巾の竹を並べると節ばかりが目に付くのである。もちろん節の位置をデザインしながら並べるという方法もあるのだが、ここでは竹の巾を変え(20、30、40mm)、間隔もバラツキを与える方法を採用した。不均質な自然素材に対して、自然なレイアウトであると考えたのだ。
竹繊維FRPのつくる琥珀色のアプローチからエントランスを抜けると、竹の垂木と竹小舞に包まれた空間が現れる。外に拡がる竹林がつながっている。

