©Botond Bognar

米国 2017ステキハウス

オレゴン
レジデンス
竣工
418
2F

コンパクトでサステイナブル(持続可能)な都市のモデルとして知られる、オレゴン州ポートランドの郊外に建つ、緑と一体化した「木の住宅」。

20世紀の郊外住宅のモデルとなったアメリカの住宅は、芝生の上にたつ、孤立したボックスだった。環境と一体化した、サステイナブルでヒューマンな住宅をデザインすることで、21世紀の郊外住宅のプロトタイプを創り出すことを、このプロジェクトの目標とした。

目の前のクリークに対して開かれたL字型プランは、フランク・ロイド・ライトの落水荘に対するオマージュでもある。クリークに面した縁側空間は、外部空間でも内部でもない、第三の生活空間の提案である。庇でカバーされた「縁側空間」は、雨の多いポートランドの気候にも対応し、われわれがポートランド日本庭園 カルチュラル・ヴィレッジ(2017)で試みた中内外の中間領域を、住空間に応用したものである。また、地元のアメリカンイエローシダーと、日本の杉を組み合わせた外装・内装は、日本の住宅文化とアメリカの住宅文化とのコラボレーションであり、20世紀初頭にライトが試みた、日米の文化交流の、21世紀バージョンである。

チーム ボグナール バラージュ ホンダ、チェン リー ジン*、ウ メンフェイ 施工 Westlake Development アワード Portland Architecture Awards 2017 写真撮影 ©︎ Botond Bognar