© Katsumasa Tanaka

日本 2017桐朋学園音楽部門 仙川新キャンパス

2017.5
東京
教育
竣工
4,765
4F / 1BF

著名な音楽家を多く輩出し、世界の音楽界をリードする桐朋学園音楽部門の木の新校舎。メンブレン型耐火構造の採用によって、4階建ての耐火木造という、国内では稀有な大型木造建築が実現した。木軸には強度のある松とヒノキを、外装には耐候性に優れた能登ヒバ材を使用し、内装には木の質感が豊かなラーチ合板を多用し、「木の文化」を再現した。前面の大庇と外壁は羽目板を用いた、ひとつの折り紙状の面としてデザインし、大庇の下に、キャンパスと校舎をつなぐ、コミュニケーションスペースを作った。
練習室をつなぐ幅の広いコリドーは、個人練習用のスペースとしても使われ、従来の校舎建築にはない、多目的な交流空間が生まれた。

チーム 横尾 実、草ヶ谷 友則、中村 創* 施工 前田建設工業 構造 ホルツストラ パブリケーション 日経アーキテクチュア 2016/09/22 写真撮影 ©︎ Katsumasa Tanaka