SUSA鉄道駅舎計画設計競技最優秀賞選定

事業主 / Lyon Turin Ferroviaire SAS
敷地 / イタリア トリノ スーザ
主要用途 / 駅 文化センター
延床面積 / 約8,500 m2 (+15,000 m2 駐車場) (予定)
高さ / 地上3階 地下2階 (予定)

このたび、隈研吾建築都市設計事務所がSUSA鉄道駅舎計画設計競技にて、最優秀賞に選定されました。

スーザはイタリアン・アルプスに囲まれる渓谷の真中に位置する町で、フランスとの国境に近い。以前は、この谷は、2国間にとって戦略的な位置にあるために重要視されていたが、空路による交通が盛んになってからは、特徴が失われていた。今回、この地に高速鉄道が敷設されることによって、スーザは再びその役割をとりもどすことが期待されている。

このプロジェクトでは、駅舎は周囲の空間の延長線上にある。建物は、地面から立ちのぼるかのように、スパライル状に伸び、渓谷全体の眺望が望めるバルコニーに到達する。そこでは地元の住民、観光客、トランジットで滞在する旅行者が一様にその景観を楽しめる。周囲の山々を連想させる設計とし、どのファサードを優先させるということなく、駅が周囲のアルプスの環境と連携し、溶け込むことを目指している。