V&A Dundee のオープニングで、ダンディーの街に5日間滞在した。
こんな形で、市民と一緒に、強い一体感を抱きながら、建物のオープニングを迎えたことはかつてなかった。街を歩けば、皆からサインを求められ、「一緒にセルフィ―」と頼まれ、子供達から追いかけられ、子供達は「V&A」と呼びながらついてきた。
8年間の時間をかけたからこそ、この人間関係が築けたともいえるだろう。ウォーターフロントにあった倉庫群をデモリッシュして、ウォーターフロントと都市をつなぎ直そうというアーバンデザインを、市民がサポートしたということも、とても大きかっただろう。スコットランドの決して大きくはない、決して有名ではない街でも、その気になれさえすれば、これだけのことができる。ダンディーの市民も、最初はこんな都市改造が実現するとは、半信半疑だったらしい。しかし、みなが力をあわせれば、こんなことが起こる!
建物の前の川に花火があがり、崖のような形の建物壁がプロジェクションマッピングで赤い色に染まるのを眺めながら、僕自身、夢をみているような気分だった。こんなプロジェクトに携われ、本当に幸せだったと思った。
ダンディーの子どもたちと
スコットランドのスタージョン首相と
V&A Dundee館長フィリップ・ロング氏、夫人のアニー・ロング氏、俳優のブライアン・コックス氏
Pictures courtesy of V&A Dundee