Competition Won for Taichung Arena

台湾台中市
2027
競技場・学校・商業施設
132,000 m2

台湾・台中アリーナの国際コンペティションにて、隈研吾建築都市設計事務所が最優秀者として選定された。

台中市の中心を貫く軸線を敷地の中に取り込むことで、まちの豊かな緑と、夜市に代表される屋外空間のアクティビティが調和するアリーナを設計した。敷地にはメインアリーナの他、サブアリーナ、学校、商業施設が混在し、4つのリング状のボリューム間を軸線が貫通する。

2つのアリーナはリングに包まれ、その一部はスロープとして地面から伸び、アリーナのコンコースや台中市を見渡せる展望デッキにつながっている。これらは動線としてだけではなく、ウォーキングやランニング、サイクリングコースとしても機能する。台中の豊かな屋外活動を地上からバーティカルに広げていき、水平方向の地面と垂直方向の建物をゆるやかに連続させる。

ファサードは、日本にも麦わら帽子を編む技術として台湾の大甲地方に伝わる、藁を編む技術にヒントをえてデザインした。台中の強い日差しから建物を守るとともに、自然風を通し、内外空間の緩やかな仕切りとして半屋外空間を生み出す、動線としてのスクリーンを創造した。

2022着工、2027年竣工予定。

プロジェクトチーム:眞田アンテオ太郎、林孜俐、李奕辰、林中一、上月匠、金子史弥
コンペチーム:眞田アンテオ太郎、李奕辰、林中一、上月匠、Wellesley Sjafei Sarah、山本紘代、片桐和也*
*元所員

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