正月をラオスのルアンプラバンで過ごしてきた。ルアンプラバンは、ラオスの古都で、ランサン王朝の首都であった街で、メコン川の合流点に位置し、メコンが、すなわち茶色の大きな水面が街のどこからも感じられる、特別な場所だった。
もうひとつの魅力はストリート(路地)が残っていることで、どんなに美しい自然があっても、ウォーカブルな路地がなければ、魅力的な街とはなりえない。アジアのリゾートの中で、この条件を満たすチェンマイ、ホイアンに匹敵するものを、ルアンブラバンから感じた。
もうひとつ面白かったのはサウナ文化があることで、強烈な薬草サウナを、街の銭湯のようなぼろぼろのサウナ小屋で楽しんだ。
南にサウナというのは想像していなかったが、サウナはモンゴロイドにとって、コミュニティの結束を高め、また医療施設としても大切な役割を果たしてきた。モンゴロイド発祥の地東アフリカから、西へ向かった白色系モンゴロイド、東に向かった黄色系モンゴロイド、ともにサウナ文化を携えて、大きな地球規模の移動を実現したのである。
そのサウナ文化は、モンゴロイド系によって世界に伝わり、古代から、韓国、日本にも存在していたわけだが、タイにも存在していた。
西欧文化の到来で80年前、タイのサウナは消滅したが、山の中のラオスでは、残存していたのである。
山の力、谷の力をあらためて感じた。そういう山の力、谷の力を守っていくために、今年もKKAAは努力していきたい。