コンピュテーショナルデザインと、工業化以前(プレ・インダストリアル)との類似性を指摘した建築のデザイン論で、世界的に注目されている、ロンドンのバートレット校のマリオ・カルポ教授と、われわれの設計したロンドンの日本レストラン「酒の花」で食事をしながら、デザインの未来について、色々語り合った。木や竹の小さなユニットを組み合わせて作った「酒の花」のインテリアを眺めながら、小ユニットの集合がコンピュテーショナルデザインの産物であり、パーティクルとコンピューターという2つのものの仲介をするのは、小ユニットの接合の技を長い時間をかけて磨いてきたクラフツマンシップであるということで、話が盛り上がった。20世紀の粗っぽい工業技術では、パーティクルを組み上げて、豊かで複雑な全体に到達することはできなかった。
イタリアでアルベルティなどのルネサンス期の建築の研究をもともとしていた彼だからこその視点である。彼は、デジタルデザインを第一世代、第二世代というようにカテゴライズしていて、第一世代はまず曲面、曲線にひきつけられて、第二世代がそこから解放されたという。そして、第一世代のカーブ信仰は、工業化社会の流線形信仰の残滓だとするのである。僕がコロンビア大学から日本に帰ったころから、デジタルの第一世代が動き出すのだが、その時僕がいだいていた、彼らへの違和感、そしてそこから今のKKAAの粒子化デザインがはじまるわけだが、その道筋がよくわかった。

「芸処」といわれる名古屋の演劇文化の中心、御園座を再生した。 道路に面した商業施設、劇場上部の集合住宅との複合によって、新しい形の複合型劇場を実現した。旧御園座のナマコ壁のデザインをヒントにして、「都市の華」にふさわしいはなやかな光のファサードで、建物を覆った。 インテリアでは、旧御園座に使われていた朱色を基本色とし、ホワイエから、エントランスに到るまで、朱色で覆いつくすことで、名古屋という街にふ … Read More
名古屋市の中心部にたつ、木の格子で覆われた、ヒューマンで温かみのある金融機関のためのオフィスビル。 交差点に面して、グリーンヴォイドと名づけた大地から屋上までをつなぐ立体的な緑を設け、都市に対しては緑が安らぎを与え、また、ビルの中のあらゆるスペースから、このグリーンヴォイドを楽しめるようなプランニングとした。 同じ通りに面して、われわれが設計した名古屋を代表する御園座がたつ。御園座のファサードのダ … Read More
竹 (Také) という素材を徹底的に使うことで、竹林の中で食事をするような、開放的でフレキシブルな日本食レストランをデザインした。「竹林の七賢」の故事にあるように、竹林には、都市とは対照的な、人を癒す力がある。インテリアとしてのレストランではなく、庭としてのレストランを作ることができた。 Read More
隈研吾 大/小展 2018年7月14日-8月31日 (月曜日休館) 10:00-18:00 Lei Shing Hong Center, 8 Guangshun South Street, Chaoyang District, Beijing, China. KENGO KUMA Large scale/ Small scale Read More