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#34 September 25, 2020


2冊のKKAAの作品集が出版された。

一冊はカドカワからのTOKYO KUMA KENGOで、東京という都市にたつKKAAの作品を通じて、この東京という複雑な都市の、構造・歴史・文化を論じるという新しい試みである。建築を「ある場所」に設計するという行為は、その「ある場所」という彼女に、熱いラブレターを書く試みに似ている。そんな少しロマンチックなエッセイを、巻頭に書いてみた。東京にもいろいろな街があり、それぞれの街が、個性的な姿、性格をしている女性だというメタファーを想い付いて、書いたエッセイである。昔の恋のことを振り返るように、建物というラブレターを必死の想いで書き続けてきたそれぞれの時の、情熱的な自分のことを想い出したわけである。建築が場所へのラブレターだという論は、KKAAの建築の本質をついているようにも思う。

もう一冊の作品集は、GAからでた3冊目の作品集である。二川由夫さんが表紙のイメージとして選んだ東京大学のユビキタス研究所のファサード・ディテールは、確かに2013-2020という、この作品集がカバーする時代の空気を象徴するものかもしれない。それはコロナという大きなカタストロフの前の、繊細な時間であった。

Kengo Kuma © Onebeat Breakzenya

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Projects国立競技場大きなスタジアムを小径木の集合体としてデザインした。 ファサードを複層の庇の重なりとしてデザインし、それぞれの庇の軒下部分を小径木のルーバーで覆うことによって、日本の建築が守り伝えてきた軒下の美を現代にふさわしい表現にしようと試みた。 ルーバーは日本で最も多く流通している105mm角の杉材を3つ割りして用い、ルーバー同士のピッチを各方位で調整することによって、ルーバーの密度に変化をつけ、ヒューマン … Read More
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