東日本大震災の後、まずEJPと呼ばれる、東北の地元職人を元気づけるプロダクトのコラボのプロジェクトをはじめ、その後、南三陸町の一連のプロジェクトがスタートしました。街が一瞬にして消え失せ、未来の津波に備えて、土が盛られて新しい地面ができました。この新しい人工的地面にどのようにして人間的なぬくもりを与えられるかを、必死で考えました。在来木造の切妻屋根、プラスチックのチープな波板で作った「下屋」「縁側」そして、森本千絵のにぎやかなノレン。そういう懐かしくてノイジーなヴォキャブラリーにたどりつきました。
ノイジーなヴォキャブラリーの実験は、てっちゃんの一連のプロジェクトです。同じく被災地である熊本では、桃源郷、秘境として知られる人吉球磨の一連のプロジェクトがはじまりました。第一弾は、僕が審査員として選んだ、木製プラントボックスです。