©Kengo Kuma & Associates

日本 1996ガラス/影

群馬
交流
竣工
3F

群馬県の山の中に、透明で浮遊するようなゴルフ場のクラブハウスをデザインした。
浮遊感を獲得するため、キャンチレバー構造と吊構造を採用した。9mのキャンチレバーはプレストレス構造の床板によって可能となった。さらに、境界面の上部に大きく庇を張り出すことによって、庇が作る影の下にガラスの皮膜そのものを消去し、緑の中に浮遊する感覚を生み出した。単にガラス張りにすれば内と外の境界が消え去るわけではなく、そのガラスを影の中に配置する事によって、内、外の境界は消去される。様々な密度を有するアルミルーバーが作る影によって、様々な明るさを持つ「場」が、空間の中に生成される。

構造 青木繁研究室 設備 建築設備設計研究所 パブリケーション JA : The Japan Architect 2000/Summer 38 kengo kuma 隈研吾 、日経アーキテクチュア 1997/02/17(増刊号) 、日経アーキテクチュア 1996/07/15 、GA JAPAN 21 、新建築 1996/07 71-8 、JA : The Japan Architect Vol.23 季刊 AUTUMN 1996-3