フランス西部、アンジェ(Angers)のサン・モーリス聖堂の前面に、新たに追加するギャラリーのデザインコンペで、最優秀賞に選定された。
ギャラリーは19世紀初頭に取り去られ、その背後にある貴重な多彩色彫刻の保護を目的とするため、石を使った本格的なギャラリーを建設するというフランス文化庁のプロジェクトである。元のギャラリーの記録が残存していなかったため、中世のカテドラルと現代のデザインとコラボという、フランスでははじめての試みとなった。
フランスの歴史建造物の保存に長く携わってきたヴァンサン・ブリュネル (Vincent Brunelle)氏と共同した。彼が提供してくれた歴史的背景や建築遺産に関する知識を元に、この教会の独特の石の積み方をベースにして、デザインを提案した。ロマネスクとゴシックの両時代をまたがって建てられた教会の歴史に敬意を表し、ロマネスクの単純な光と、ゴシックの有機的な美が重なり、響き合うデザインを行った。
ここには、すでにロマネスクとゴシックという2つの時間が重層している。そこに21世紀というもうひとつの時間を重ねようと試みた。建築デザインは、排除の手法に基づく引き算の時代から、寛容の思想に基づく足し算の時代へと変化しなければいけないと、僕は考えている。コンピュテーショナルデザインは足し算を可能にしてくれる。このアンジェのプロジェクトは、中世に思いをはせた結果、足し算の方法へとたどり着いた。ロマネスクとゴシックの石工と一緒になって、図面を描き、石を積んでいこうと思う。
コロナの時代、死は誰にとってもかつてないほどに身近なものとなり、日常の一部となった。そのような時代に、中世のカテドラルと向き合い、その時代の人間と神の関係について考えることができた。多くのヒントをもらい、そして励まされた。

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