ADK Shochiku Square | ©Kengo Kuma and Associates
日本 2002

ADK松竹スクエア

東京
店舗/飲食
竣工

都市に開かれた、劇場型のロビーを持つ、ガラス貼りの超高層ビル。

 数軒先の、同じく晴海通りに面して建つ歌舞伎座も、後にわれわれが設計に携わることになったが、両ビルのクライアントは共に松竹であり、松竹が守り続けてきた江戸の歌舞伎文化も、このタワーのデザインに、たくさんのヒントを与えてくれた。

 江戸の歌舞伎劇場は、ヨーロッパの貴族文化の中心であったオペラハウスとは対照的な、庶民のための劇場であり、街と一体化した軽やかで、きどらないつくりが特徴であった。

 その空間的特質を現代によみがえらせるために、オフィスビルのロビーを、一種の「木の芝居小屋」としてデザインし、超高層のオフィスに、江戸時代の東京が持っていたにぎわい、暖かさを取り戻そうとした。

パブリケーション ディテール 2008/04 No.176 、カーサ ブルータス 2004/08 vol.53 、新建築 2003/02 、新建築 2003/01 、GA JAPAN 2003/01-02 60