AEAJ Green Terrace
公益法人日本アロマ環境協会の新たな拠点施設。
ヒノキの⼩径⽊(105mm×105mm)を樹⽊のような全体形状にアセンブルしたものを、ガラスの箱の中に閉じ込めた。ヒノキの香りでガラスの箱を満たし、施設全体で香りに触れる臭覚的な体験空間とした。
主構造は鉄骨であるが、部材寸法を承継僕の断面寸法に近づけ、小径木が持つ独特の繊細な粒子感に、全体を融かし込むことを試みた。
ヤジロベエ構造のテラスは、開放的なパノラマビューを持ち、丹下健三の国立代々木競技場と神宮前の森をのぞむことができる。
代々木国立競技場の男性的で視覚優位の形態とは対照的な、小さな木の粒子でできた曖昧な輪郭で臭覚的な建築をめざした。