AKANE

日本 2024アカネ

2024.5
和歌山
プロダクト
竣工

日本の林業の中心地のひとつである和歌山県、紀州のアカネ材というユニークな出自を持つ木材を用いて、家具のデザインをした。
「スギノアカネトラカミキリ」という虫の幼虫に食べられた、虫食いの跡が残る木材がアカネ材と呼ばれ、強度や耐久性に問題はないにもかかわらず、欠陥材として捨てられることが多かった。
われわれは逆にそのアカネ材の表情を生かして、2つの椅子をデザインした。大きな板の美しさを生かしたデザインと、厚板の曲面削り出しのデザインである。
環境問題に対して一石を投じると同時に、虫喰いに美をみることで紀州らしい大らかな美意識を発信したいと考えた。

チーム 増子 宏昴、望月 誠太 施工 ESTORAGE CO.,Ltd.