ケムニッツ展覧会 幾何学を超えて ― フライ・オットー × 隈研吾 ―
2025年、欧州文化首都に選出された建築家フライ・オットーの生誕地ドイツ、ケムニッツにて、彼との合同展覧会を開催した。自然との共生や地域性を重視し、やわらかな形態の膜構造で知られるフライ・オットーの建築思想には強く共鳴するものがあり、その軽やかさ、透明感といった要素は、日本建築の精神にも深く通じると感じていた。
特に1972年のミュンヘンオリンピックのスタジアムの膜構造は、建築を学び始めた僕に強い印象を与え、木というやわらかな素材を用いた2021年のオリンピックスタジアムの、インスピレーションのひとつにもなっている。その彼との二人展には、なにか運命的なものを感じた。
本展では、「Connection to nature(自然とのつながり)」「Lightness(軽やかさ)」「Softness(やわらかさ)」「Transparency(透明性)」「Sustainability(持続可能性)」という5つの共有テーマを軸に、自然から着想を得た有機的な造形の可能性を探求した。
※ 参照:NEWS@KKAAウェブサイト










