KKAA建築巡回展「五感の建築」
中国国内にて開催のKKAA建築巡回展「五感の建築」。
北京にて開催された初回の展覧会は嘉德芸術中心を会場とし、その後は上海など中国国内の複数都市を巡回予定である。
デジタルネットワークの発達により視覚情報が飽和する時代だからこそ、来場者の「五感」に訴えるKKAA作品の特徴を感じてもらえるような展示を目指した。 展覧会のために制作した模型、ドローイング、原寸モックアップ、映像、インスタレーション、音楽、香り、書道などの様々なメディアを「竹の庭」の中に配置し、来場者が全ての身体感覚を通じてKKAAのさまざまな作品と触れ合うことのできる場所をつくった。
模型台は、通常のテーブル型の形態とするかわりに、斜材による組木の構造に直接展示物を載せることで、模型が庭園的な展示空間の中に浮遊するようにした。会場エントランスには、すべての来客が通過するアプローチ空間として、1万本の竹のピースを組み合わせて作られた軽やかなトンネルのようなインスタレーション「Bamboo Passage」を設置、展覧会後半部には新作の茶室「Bamboo Flow」を展示した。
様々な展示物を「五感」を通して感じ体験できるこの建築展は、コロナ禍で失われた我々の身体性を再び呼び戻してくれるような場所となった。