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日本 2005KXK (Krug X Kuma = ∞)

東京
展示
竣工
7
1F

シャンパンメーカーのイベントのために計画された、世界中に移動可能な仮設のパビリオンである。建築という形の変わらない固定されたもののイメージから、可能な限り遠ざかりたいと考えた。直径2mmのヒモ形状の樹脂がからまりあってできたEVAシートと呼ばれる、きわめて柔らかい膜材を選択し、その膜材が形状記憶合金でできた骨組によって支持されている。形状記憶合金の直径も2mmであり、骨組というよりは、膜材と同化させ、皮膜対骨組という二項対立を可能な限り無効化したいと考えた。形状記憶合金は温度の変化によって形態を変えるので、ドーム状の全体形態自体が様々に変化する。その変化する動きは、建築的というよりは、生物的でさえある。最終的には冷却によって合金の剛性を喪失させ、小さな容器の中にドームを折り畳んで収納することが可能であり、そのようにして、このパビリオンは世界中を旅していく。

チーム 阿知波 修二 施工 乃村工藝社 構造 オーク構造設計 パブリケーション 新建築 2005/10 、新建築 2005/10 、新建築 2005/10 、カーサ ブルータス 2005/10 No.67 、GA JAPAN 2005/09-10 76 、新建築 2005/09 、カーサ ブルータス 2005/08 No.65 、カーサ ブルータス 2005/07 No.64 、近代建築 2005/05 Vol.59 写真撮影 ©︎ Color Kinetics Japan