CMP Group 教会 ランドスケープ 柳原教會 鄧基鴻紀念禮拜堂
台中の新たな都市開発の一環としてCMP Inspiration ギャラリーと共に誕生したこの教会は、高層ビルに囲まれた細長い敷地に立地している。限られたスペースに対応するため、建築は垂直方向に伸び、祈る手のような形を想起させることで、神聖で心を高揚させる礼拝空間が生まれた。
建物の頂部に設けられた天窓から自然光が差し込み、中央に浮かぶように配置されたメインホール到達する。光はさらに、ホール両側の吹き抜けの動線空間を通じて下層へとひろがる。
教会の構造は、細く繊細な木製フレームが連続するリズミカルな形状で構成されており、それぞれが微妙な角度で配置されることで、静かな動きが感じられる。この構造は建築の形を定義するだけでなく、メインホール、礼拝堂、オフィス、動線空間といった機能を柔らかく分節し、整理する。
目の高さに設けられた大きな窓は、周囲の建物の視線を避けながら、風景を切り取り、内部空間の広がりを感じさせる。
メインホール内部では、温かみのある素材と自然の気配が、祈りのための穏やかな空間を生み出す。上方から柔らかく降り注ぐ光の中で、この場所は都市の喧騒から離れた静謐な隠れ家となり、簡素でおごそかで、そして静かな時間が流れる。



















