Earth | Tree | © Dinesen

Earth | Tree Exhibition: CCreate–Kengo Kuma/KKAA

2027.2
コペンハーゲン
展示
竣工

樹上の葉の間から漏れる日差しを表す日本独自の言葉に「木漏れ日」がある。これに完全に対応する言葉は他の多くの言語には存在しないが、この感覚自体は私たちの身体がすでに知っている。
 研究によれば、森林の中で時間を過ごすだけでストレスホルモンが減少し、心拍数が低下し、不安や抑うつ、疲労が軽減されることが示されている。

この感覚こそ、KKAAが CC/Copenhagen Contemporaryで物理的な空間としてかたちにしたものだ。インスタレーション《Earth | Tree》は、人間の最も根源的な衝動のひとつである「安心できる場を求める欲求」に根ざしている。
 それは抽象的な概念としてではなく、身体に刻まれた記憶としての実感——すなわち、大きな木の下に立ち外の世界や日々の思考のざわめきからそっと守られているように感じる、そういった体験である。

樹冠は木のファブリックとして構成され、本来であれば廃棄されるはずだったDinesen社の端材板のみを用いている。
 同様にレンガのステージにも、Petersen Tegl社の製造工程で生じたレンガ廃材の山とあわせて、割れたレンガだけを使用している。
 また、Kvadrat社から提供されたファブリックは、日本の和紙を思わせる質感があり正面と側面の空間を半透明につなげている。

会期:2026年3月28日〜2027年2月21日
参照Copenhagen Contemporary

チーム 池口 由紀、アスガー トーンバーグ、サヒネル ヤセミン、ニコラ ギシャール 施工 Barlby Carlsson + CC 構造 ビューロハッポルド 照明 Anker&Co 写真撮影 ©︎ Dinesen