大阪・関西万博 2025 マレーシア館
「Interwoven/編み込む」をテーマに、⺠族や宗教、⽂化の多様性が交差するマレーシアという国の⾵景を、マレーシアと⽇本の⽂化に深く根差した⾃然素材の⽵を⽤いて表現した。
マレーシアの伝統織物「ソンケット」をモチーフに、5,000本近くの⽵をコンピュテーショナルデザインを駆使して⽴体的に編み込んだ。⽵でできたソンケットのファサードは、柔らかな布のような表情を⽣み出し、⾃然光と⾵を取り込み開放的で明るく活気のあるマレーシアの光を表している。マレーシアの強くやさしい光を、大阪の島の丘に出現させたいと考えた。館内にも、マレーシア産のセランガンバツを⽤いた床材や、⾚⼟をイメージした「タナメラ」⾊の壁⾯など、マレーシアの素材と⾊彩を取り⼊れた。
マレーシアと⽇本、⼈と⾃然、未来と過去が Interwoven する場を作り出した。織物がどんな形をし、どんなシルエットをしているかを問うことは意味がない。織物とは、2つの糸が出会い、からみあって、新しい状態が生成されたということに意味があるのである。それは形態をこえた建築に、ヒントを与えるだろう。
参照:Malaysia Pavilion Official Website