©Kengo Kuma & Associates

日本 2012800年後の方丈庵

京都
パビリオン | 店舗/飲食
竣工
7
1F

日本の狭小住居の原型と呼ばれる鴨長明(1155-1216)の住まいを現代的方法で、その敷地であった下鴨神社の中に再構築する試み。「方丈庵」とはその名の通り、方丈(約3m ×3m)の小さく貧しい小屋で、自然を身近に感じるヒューマンスケールの日本的住空間の原点である。

鴨長明は乱世の世のモバイルな住宅として、「方丈庵」を作ったが、我々はロールにして運搬可能なETFE製シートを組み合わせて、そのモビリティーを強化した。それぞれのシートには20mm ×30mmの断面寸法の杉材が接着され、その棒状の木材同士を強力磁石で接合することで、一種のテンセグリティー構造を作った。柔らかなシートが交わり3枚が一体になって接合されることで、固い箱となるのである。

チーム 白浜 誠*、梅澤 竜也*、李 承俊 構造 江尻建築構造設計事務所 パブリケーション GA JAPAN 181 、日経アーキテクチュア 2016/6/23 No.1074 、GA JAPAN 120 、日経アーキテクチュア 2012/11/10 No.987