©Sadao HOTTA

日本 2014茅乃舎

東京
内装 | 店舗/飲食
竣工
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茅乃舎の原点である、福岡県久山町、久原醤油を訪れ、その120年続く伝統的な醤油蔵の空間そのものを、日本橋に再現しようとした。

天井には醤油桶を浮かせた。伝統的な醤油造りに使う桶は大きく力がある。商品をディスプレイする什器には「麹蓋」を使用。麹蓋は醤油の原料である麹を発酵させるときに使う木製のトレーで、機能性とシンプルな美しさを併せ持つ。日本橋の町にそれが突如として出現するインパクトを作り出した。

麹蓋と桶に使う杉材はすべて九州のもので、製作も九州の職人に依頼し、地域と密着したデザインを目指し、日本の職人の技と力を味わえるようにした。

チーム 宮原 賢次、神谷 修平* 施工 乃村工藝社 照明 モデュレックス 写真撮影 ©︎ Sadao Hotta