新華書店
上海南橋伝悦坊(KKAAデザイン、2021)の中に、コミュニティ型の地域に開かれた書店(新華書店)を設計した。イベントスペース・書籍陳列・キッズブックコーナー・カフェに加え、市民のための交流・会議スペースなどが共存する、地域にひらかれた「庭」のような場所をめざした。
風通しのよい開放的な空間を創り出すために、中二階をともなうひとつながりの空間の中にはソリッドなパーティションを使用せず、線材や面材を交錯させて、浮遊する透明な天井やスクリーンで空間をやわらかく定義した。二層吹き抜けの竹状の線材によるキャノピーは、大きな樹木の木陰のような空間を創り出し、周囲の住民にとっての憩いの場となった。