バルス・テルメホテル
バルス・テルメホテルの改修。従業員用のアパート(1ユニット1.19㎡)を洞窟のようなインティメートで温かい客室へと改修した。約40cmの幅のオークの板を基本ユニットとし、そのユニットをオーバーラップさせながら、壁と天井を均一に覆いつくしていった。板と板の間に照明を設け、照明とインテリアデザインをインテグレートした。
ベッドもまた家具として扱うことをせず、一段上がった木製のプラットフォームの上に、直接マットを置くことで、小さな空間を効率よく利用することが可能となった。日本の伝統的住宅においても、マットを畳の上に直接置く手法が用いられてきた。この日本的方法の現代的翻訳を試みた。