日本 2006ほしのさと アネックス
山口県下松市にある特別養護老人ホームの増築計画。老人を温かく迎え、老人が心やすらぐ「家」のような建築を目指した。内装は木をリサイクルして製作されたOSBを使い、外装にはグラデュアリーに変化する自然素材を用いて、生物の皮膚のようなスキンとした。東面は延焼線によるアルミ材と木の組み合わせにより、木のファサードが、徐々に、アルミ・ファサードへ改変していく。
南面は木片をランダムに貼り付けることで外壁と雨戸を同化させた。法規上の制限や雨戸という制約を負の制約ととらえず、逆にポジティブな契機ととらえることで、老人施設に、ナチュラルでしかも軽やかな新しいデザインを与えた。