Water Branch
展覧会: MOMA Home Delivery Fabricating the Modern Dwelling
会場: ニューヨーク近代美術館 / 11 West 53 Street, between Fifth and Sixth avenues, NY, USA
2008.07.20 – 2008.10.20
インスタレーション
1.2 m2
Water blockは、積み重ねることで、家から家具まで自由につくることのできるプラスチック製のタンクです。非常に軽く、持ち運びが簡単です。中に水などの液体を入れることができます。100×100mmの5つのキューブがずれながらつながった形をしているために、様々な結合が可能であり、また凹凸をしっかりとかみ合わせることによって強度のある構造体を作ることができます。
Water blockは、中に水などの液体を入れることによって、重さを調整することができ、また災害時のための液体の貯蔵に利用することができ、また次のブロックと連結する事で、液体を中に流すこともできます。それにより、構造体としてだけではなく、以下の様々な機能を持つことが期待できます。
– 温水、冷水による熱交換システム
– ネットワーク配線
– 凹凸部を利用したフィルター、沈殿槽による浄水システム
– 柔らかい素材により、衝撃吸収
– 照明装置
– 雨水を貯水
– 壁面・床面緑化
– 内部に入れるものによって、異なる特性 (土・砂・コンクリート・不透明な液体など)
– 水力発電
さらに、Water block は、Hydro/Biodegradable polyester という、分解可能なPETという自然に土に帰ることができる素材で作ることを試しています。それが可能になれば、容器→建築材料→土へと分解 という、サスティナブルな新しいリサイクル方式が可能となるでしょう。
