© Yamagata Dantsu

日本 2023山形緞通

2023.4
プロダクト
竣工

冬の寒い山形の農閑期のクラフトとして発展した絨毯の老舗ブランド、山形緞通とのコラボレーション。手刺の技法を用いて人の手でつくられた絨毯により自然で暖かい新たなテクスチャーを与えることにチャレンジした。山形緞通とはわれわれが携わった第五期歌舞伎座の大間(ロビー)の床に敷かれた鳳凰柄のカーペットをきっかけにコラボを続けている。
<KOKE>
コラボ第一作。自然の苔のもつ独特で繊細なテクスチャーをウールとシルクの2種類の素材を用い、毛足の長さに立体的な変化をつけることで再現した。
<MORI>
森の樹木の様なグラデーションを3層のウールのテクスチャーで再現した。撚りの強いフリーズウールによる木の葉を思わせるテクスチャーが人工的空間に森を表現した。
<ISHI>
「枯山水」と呼ばれる日本庭園の技法を毛足の長さの異なるフリーズウールによって再現し、 空間に白砂と水紋を思わせる流れを生み出した。
<WASHI>
江戸時代から伝わる和紙を貼り合わせた敷物「油団」(ゆとん)から着想を得て和紙とウールとシルクを掛け合わせた三次元のカーペットをデザインした。和紙の撚り糸である「紙糸」が足元にウールとシルクとも異なる柔らかでさわやかな質感を与えている。

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チーム 横尾 実、五十嵐 朝美、平辻 里佳*、山根 脩平*