©Masayuki Hayashi

日本 2019クマヒダ

2019.9
プロダクト
竣工

飛騨の匠の伝統を受け継ぐ飛騨産業の100周年記念事業として、椅子とテーブルのデザインを依頼された。
椅子は曲木を用いて前脚から肘、背を連続して一本でつないだ紡錘型断面のリボン構造とし、触覚的な柔らかさと、エッジの効いた軽やかさの両立を目指した。座面はわずかに凹ませて身体とフィットさせながら、側面に10ミリの幅を残し削ぐことで、浮遊するような軽快さを実現した。
テーブルは、天板側面を4mm幅残して削ぐことで、細い線で構成したような軽快さを目指した。脚の断面形状は椅子同様紡錘型とし、斜めに倒すことで4本脚の森の動物のような躍動感を表現した。
飛騨産業の培ってきた経験、高度な曲木と切削技術によってこの有機的形態が実現した。

チーム 宮澤 一彦、成澤 佳佑 協力事務所 飛騨産業 写真撮影 ©︎ Masayuki Hayashi