©Kawasumi・Kobayashi Kenji Photograph Office

日本 2020足柄駅・足柄駅交流センター

2020.7
静岡
公共施設
竣工
238
2F

静岡県小山町のJR御殿場線足柄駅に併設された木の地域交流センター。駅は、単なる交通施設ではなく、コミュニティの拠点であるべきだと考え、富士山を正面に望む大階段状の多目的空間を創造した。木で作られたこの空間は、駅の待合空間、地域の情報センター、地域アーティストの展示空間、小山町支所等の役割を果たし、地域の人の交流の空間となっている。
屋根は富士山の方角に向かって伸び上がり、深い軒は、放物線のジオメトリーに従って、嵌合する製材で支えられ、富士山のシルエットの曲線と、屋根の構造体とが響き合う構成となっている。構造には「富士山-金時材」の愛称で知られる小山町産の杉材が用いられ、地域産業活性化のシンボルとしても期待されている。

チーム 横尾 実、村井 庄一*、叶 子萌、李 宛然* 施工 臼幸産業 構造 小西泰孝建築構造設計 設備 環境エンジニアリング 積算 ACE積算 写真撮影 ©︎ 川澄・小林研二写真事務所