小松精練ファブリックラボラトリー fa-bo
カーボン・ファイバーを用いて、RCのラーメン構造のオフィスビルに耐震補強を施し、その内部をファイバーの先端技術で知られる「小松精練」のミュージアム、「fa-bo」として再生した。
地元に伝わる組み紐の技術を用いて、カーボン・ファイバーに柔軟性を与えることが可能となり、鉄の10倍の強度を持つといわれるカーボン・ファイバー製のロッドを、初めて耐震補強に用いることが可能となった。
室内においても、柔軟で軽やかなファイバーという素材を用いて、建築という重たく、固い存在を、いかにやわらかなものへと転換できるかの実験が、多面的に展開されている。ファイバーを用いた照明ダクト、そしてファイバーの製造工程で生まれたポーラスなセラミックパネル(グリーンビズ)を用いた屋上緑化である。