© Nakagawa Masashichi Shoten

日本 2021Kuma to Shika

2021.6
プロダクト
竣工

2011年東日本大震災で大きな被害を受けた東北の復興と文化の再生を目的として、東北の職人達と共に伝統工芸のノウハウを用いた新しいプロダクトを提案するEast Japan Project(EJP)を立ち上げた。しかし2016年に熊本地震、2018年には大豪雨が立て続けに起こり、EJPを全国に拡げていこうと決意した。全国に根差す素材、職人の技に注目し、どうしたら人は心地よく暮らし続け、物を作り続けていけるのだろうかと考え始めた。
Kuma to ShikaはEJPに続く試みで、日本の工芸と深く関わりながら生活の道具を展開する中川政七商店と協働で生み出したプロダクトシリーズだ。KKAAのプロジェクトに関わりのある地域の材料や技術を用いてどのような生活の道具を作るか長期間に渡り検討を重ね、木組みのようにパーツを組みたてて作る飾り棚や、クマザサやスギで染めた蚊帳生地のふきん、木のチップを漉き込んだ和紙の折り紙の様なタペストリー、現場養生シートにプリーツをかけたトートバッグ、極薄の銅板にはつり模様を施した折敷など、それぞれの場所とつながった「今の工芸」が生まれた。

チーム 宮澤 一彦、佐藤 未季、太田 雄太郎、関口 朋実、田野口 紘大、堀木 俊、松長 知宏 施工 (株)中川政七商店