© Mitsumasa Fujitsuka

日本 1995水/ガラス

静岡
レジデンス
竣工
3F

水でできた「縁側」によって、建築と海とを接続しようという試み。ガラスの箱は水の中に浮かび、水は絶えず溢れ続けてそのエッジを失い、太平洋の水と、建築の中に捕らえられた水とがひとつに融け合う。建築と自然とは、境界をガラスにする事によって接続されるわけではなく、縁側や庇などの水平面を媒介として、一つに接続される。日本の伝統的建築は、そのような仕掛けに溢れていた。この建築の隣地にはブルーノ・タウトが設計した「日向邸」(1936年)がたっており、タウトはそこで〈建築とは形態ではなく自然との関係性である〉という日本建築の原理を実践しようとした。この建築はタウトへのオマージュでもあり、タウトによって日本人が再発見した日本建築の伝統を、現代によみがえらせる試みでもある。

構造 中田捷夫研究室 設備 山崎設備、川口設備 アワード AIA ベネディクタス賞 パブリケーション カーサ ブルータス 2021/09 Vol.257 、カーサ ブルータス 2016/01 vol.190 、日経アーキテクチュア 2004/10/4 No.780 、GA JAPAN 67 、カーサ ブルータス 2000/12 vol.9 、カーサ ブルータス 1999/03 、JA : The Japan Architect 1995-03/Autumn No.19 、新建築 1995/07 、GA JAPAN 011 写真撮影 ©︎ 藤塚光政