©Kawasumi・Kobayasi Kenji Photograph Office

日本 2020新風館

京都
宿泊・娯楽
竣工
25,709
7F / 2BF

京都の真ん中に、ストリートが貫通し、ストリートとつながったホテルをデザインした。京都という都市の歴史は、中国から伝わった120m角の大きな街区の中に、どのようにストリートを通し、どのようにそこに人間的なスケールと、人間的な質感を導入していくかの歴史であった。ホテルもまた、街区を占領する孤立した物ではなく、ストリートとつながったストリートの延長でなければならないと考えた。それはまた、21世紀のホテルに革命をもたらしたACE HOTELの哲学でもある。

我々はまず日本の近代建築のパイオニアの一人である吉田鉄郎(1894-1956)設計の旧京都中央電話局を保存し、新築棟と吉田棟の間にストリートを通し、さらにそのストリートから裏の東洞院通に向かってもうひとつのストリートを通した。新築棟は木で組んだ斗栱、アルミ製のランダムに振幅するルーバー、酸化鉄を混入した墨色のプレキャストコンクリートという3種類のヒューマンな素材を用いて、ストリートの上部に、京都の新しいジャズを奏でた。

チーム 秋山 弘明、山脇 隆也、望月 陽平、中原 拓海*、池口 由紀、宮原 賢次 構造 NTTファシリティーズ 設備 大林組、東洋熱工業、協和エクシオ 外構 プレイスメディア 照明 モデュレックス アワード ヴェルサイユ賞2021 (地域賞/ホテル部門)、2021年 グッドデザイン賞 パブリケーション カーサ ブルータス、カーサ ブルータス 2021/03 vol.251 、カーサ ブルータス 2020/01 No.238 、日経アーキテクチュア 2020/09/10 No.1175 、新建築 2020/09 、日経アーキテクチュア 2020/07/09 No.1171 、商店建築 2020/06 、商店建築 2020/06 、カーサ ブルータス 2020/04 Vol.241 、日経アーキテクチュア 2019/08/08 、日経アーキテクチュア 2019/01/24 No.1136 、日経アーキテクチュア 2018/05/24 No.1120 、日経アーキテクチュア 2018/01/25 写真撮影 ©︎ 川澄・小林研二写真事務所