日本 2007銀山温泉 藤屋
雪国の深い谷の底にたつ、木造4階建ての温泉旅館。100年の歴史を持つ建物が老朽化したため、使える木材を再利用して、リノベーションを行った。後に付加されたコンクリート建築をすべて取り去り、元々の木造建築の繊細さに可能な限り戻すことを試みた。
「スムシコ」と呼ばれる4mmの幅の竹を用いた繊細なスクリーンと、ヴェールダルトと呼ばれ、中世シトー派修道院で好まれた、限りなく透明に近いステンドグラスを新たに導入することで、大正時代に建てられた既存建築に対し、さらなる繊細な表情を与えることができた。