釜山ロッテタワー
波が届く都市、釜山の旧市庁舎跡地に新たなランドマークタワーを築いた。
敷地に隣接する釜山港を往来する船の舳先が描く波をモチーフに、海の流れを建築の立面に映し出した。
曲面の透明なガラスボリュームを内部機能の流れに沿って垂直に積み重ね、波のような水平の帯で立面全体を包み込み、スパンドレルとビジョングラスの境界を消した。水平の帯は一筋の波のように連なり、ガラスに反射する光がタワーと釜山の海を優美に結びつける。帯は上層に向かうにつれて軽やかになり、頂部では繊細なルーバーへと変化し、空中に浮かぶような展望台を形成する。
釜山の海と都市、そして空が、このタワーの立面の上でひとつに溶け合う。








