日本 2004Cocon 烏丸
商社丸紅の前身である丸紅呉服店が1938年に建てた、当時京都最大といわれた歴史的建築物のリノベーション。印象的なタイルの外壁を修復して保存し、商業施設のはいる低層部に、ガラスのスキンを付加することによって、時間の重層を表現した。
ガラスには、一階に店を構える唐紙の老舗、唐長に伝わる「天平大雲」のパターンをプリントし、京都の歴史をさらにさかのぼって、従来のファサードへと刻印しようと試みた。内部においても、特徴的な両端にハンチのついたハリを露出することで、過去と現代との重層の感じられるインテリアとした。