Bamboo Flow

中国 2022Bamboo Flow / 竹曲

パビリオン
竣工

Bamboo Flow / 竹曲は、KKAAの中国巡回展「五感の建築」のためにデザインされた茶室のインスタレーションである。人々が行き交う展覧会のパッセージとは対照的な静かな竹の茶室を設置することで、より緩急のある「庭園」らしい展示空間をつくりだした。

この茶室は、曲率の異なる幅5cmと2cmの竹材をらせん状に展開してできた立体的な竹のスクリーンで構成されている。一本一本の竹は、長さの異なる無数のアームで構成されたフォーク状のスチールプレートの端部で小さな木製ピースによって固定している。構造体に沿って無数の竹材が取り付けられ、静かな空間の中に、オーガニックな竹の素材によるランダム性のあるシルエットがつくりだす茶室が設置された。

Bamboo Flow / 竹曲は、書道や東洋楽器の音の「かすれ」のような、工業化された手法や素材では実現できない東洋の「ノイズ」の美を具現化したインスタレーションである。

チーム 浅野 浩克、高艺乘* 写真撮影 ©︎ CreatAR、 ©︎ Zhu Yumeng (朱雨蒙)