日本 2021GREENable HIRUZEN
2020年12月に完成した東京晴海の空地に、イベントとパフォーマンスのためにデザインしたテンポラリーなCLTのパビリオンは、2021年7月に岡山県真庭市の蒜山高原にそっくりそのまま移築して、サステナブルの価値を発信する複合環境施設「GREENable HIRUZEN」として生まれ変わった。
CLTパビリオン「風の葉」はCLTの板材(160cm×350cm,厚さ21cm)と鉄骨とを編むように組み合わせて、CLTでできた木の葉が、スパイラル状に空へ向かって舞い上がるイメージの半屋外イベントスペース。
光を取り入れつつ雨風を防ぐため、CLTのパネルとパネルの隙間を、超高透過なETFE(高機能フッ素樹脂フィルム)でできた凧のような形状の膜でふさぎ、森の木漏れ日のような光の状態を創造した。
サイクリングセンターは自転車を活用した滞在・周遊型の観光拠点施設。
茅を屋根の上部ではなく、屋根の下部の仕上げ材として用い、上部を金属板で葺くことによって、2-30年に一度の葺き替えをはぶき、メンテナンス不要のサステナブルな材料としての復活を試みた。
木製のモバイルハウス「住箱」は旅をする建築を目指して、スノーピークと共同開発した木製のトレーラー。まず東京の神楽坂でポップアップレストランとして利用され(2019年)、その後南三陸町、北海道大樹町で利用され、そこから蒜山まで牽引された。