中国 2013Forest for living
25mm厚の構造用合板(カラマツ)を篏合させていくことによって、一種の樹上生活を可能とする、クラウド状のパビリオンをつくった。
構造体、間仕切り、家具という縦割りのカテゴリーを消去して、薄い板がパラパラと空中に浮遊する状態の中に人間をつれ戻そうと考えた。小さな単一のユニット(粒)を組み合わせるだけで、人間の生活にフレキシブルに対応したいというわれわれの夢を形にした。かつて人類が樹上に暮らしていた平和な状態を思い出させるパビリオン。薄い板を篏合させる一連の構造の出発点である。