米国 2010Glass/Wood
アメリカ、コネチカット州ニューカナンにたつ、ジョン・ブラック・リーのモダニズムの自邸(1956)の改修とガラス張りの新棟を増築するプロジェクト。ニューキャナンは、1950年代にフィリップ・ジョンソンやマルセル・ブロイヤーをはじめとする建築家が設計した住宅が多く残る。
我々は木とガラスを組み合わせ、ニューカナンの精神を批評的に継承した。
ジョン・ブラック・リーやフィリップ・ジョンソンの自邸は、パラディオ的な完結性を持つが、われわれはL字型プランによって、環境と建築とを融かし合おうと試みた。また、3×6インチの極小の断面をもつ無垢のスチール箱の上に、木製のジョイスト(小梁)構造の屋根をのせ、木の屋根が周囲の森と溶け合う状態を作りあげることができた。