釧路湿原かや沼観光宿泊施設 ぽん・ぽんゆ
釧路湿原の中にある唯一の天然温泉宿泊施設を、木を用いたリノベーションで再生させた。
皮付きの厚いナラ材を用いた力強いファサードによって、厳しい自然環境と調和しながら、心を癒し憩える場を創造した。
室内には既存建物の様々な切り刻みや傷のある木の柱を露出することで、外部の森と呼応する「柱の森」が生まれた。現地の草木染めの技法で自然の花びらのように微妙な発色をする半透明の布を用いて、オーロラのように光を発する照明器具が生まれた。
「ぽん・ぽんゆ」は、アイヌ語で「小さな湯」を意味する。