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日本 2024

富士山の住宅

2024.6
N/A
レジデンス
竣工
403
1F

富士山を正面に望む特別な敷地のために、富士山を眺める為の住宅を設計した。 
部屋のプロポーションに合わせて開口の高さを決定し、それぞれの間口の上部には、外部、内部ともに垂れ壁をつけずに、すべての開口部が床から天井までのフルハイトの開口部として、富士山に対する解放感を最大化しようと試みた。
そのためには外部においては勾配屋根、内部においては勾配天井の手法を駆使した。 すなわちミースやジョンソンの「ガラスの家」が斜めを使わずに達成された造形の極致としたらならば、この家は斜めという要素を最大限活用することで達成された「ガラスの家」なのである。
屋根もまた、切妻や入母屋のような垂直の要素の出現を徹底的に排除するために、寄棟の手法を徹底的に展開した。 寄棟もまた「斜めのガラスの家」を達成するために強力な手法であることを確信した。 
室内では、墨をすきいれたグレーの和紙でくるみ、墨のニュートラルで控えめな色相の彼方に、富士山の強力な形態と色とが突出する状態をめざした。

施工
岩田地崎建設株式会社:経塚史洋 鈴木敏郎 内藤拓未
造園 
株式会社コクサク:秋山健 手塚資宏

チーム 宮原 賢次、相川 敬介、間瀬 京子 (ランドスケープ) 施工 岩田地崎建設 構造 Structural Net 設備 一水工業、岩田地崎建設 写真撮影 ©︎ 松尾 文洋、 ©︎ 藤塚光政、 ©︎ 野口 毅、 ©︎ 関口 裕也