印象派に大きく影響を与えた浮世絵の画家、安藤（歌川）広重の作品を展示する美術館。彼が木版画の中に作り上げた独特の空間構成を建築化しようと考えた。彼はレイヤーの重なりとして、三次元の空間を表現しようと試みた。西洋絵画におけるパースペクティブを用いた三次元空間とは対照的な方法であり、この透明なレイヤー方法はフランク・ロイド・ライトの建築にも大きな影響を与えた。地元の特産品である杉材で作った木製ルーバーを用いて、このスーパーインポジションの方法を建築化しようと考えた。
この杉材は、不燃処理、防腐処理をほどこす事によって屋根材としても用いる事が可能となり、ルーバーによって太陽の光をカットし、また庇を長く出した独特の断面形状によって、高い環境性能を獲得することができた。杉材の他にも、地元産の石材、地元の職人が漉いた和紙などを多用することで地元の経済を再活性化し、工業化社会以前に存在していた東京に依存しないローカルな循環と地域のコミュニティーを再生させようと試みた。
チーム 押尾 章治 構造 青木繁研究室 設備 森村設計 積算 高輪建築事務所 アワード 第9回 公共建築賞 特別賞、第9回 公共建築協会 優秀賞、2004年 エコビルド賞、2003年 日本建築学会作品選奨、第42回 BCS賞（那珂川町馬頭広重美術館）、2000年度 第14回 村野藤吾賞、2000年 第12回 マロニエ建築賞（建築文化・街並み景観・人にやさしい建築部門）、平成12年度 優良木造施設推奨審査 優秀賞 パブリケーション 日経アーキテクチュア 2024/06/13 No.1265 、GA JAPAN 187 、GA JAPAN 179 、日経アーキテクチュア 2021/11/11 No.1203 、ディテール 2021/04 No.228 、カーサ ブルータス 2021/01 vol.249 、GA DOCUMENT 155+156 、GA JAPAN 165 、新建築 2019/09 、日経アーキテクチュア 2019/04/11 No.1141 、日経アーキテクチュア 2014/02/25 No.1018 、カーサ ブルータス 2008/07 、JA : The Japan Architect 2007/Spring 65 PARALLEL NIPPON 、日経アーキテクチュア 2006/12/25 No.838 、カーサ ブルータス Building Skins: New enlarged edition 、新建築 2004/12 、GA JAPAN 67 、新建築 2003/12 、近代建築 2002/09 Vol.56 、新建築 2002/07 、新建築 2002/07 、新建築 2001/09 、新建築住宅特集 2001/05 、新建築 2001/04 、ディテール 2001/04 No.148 Spring 、カーサ ブルータス 2001/03 Vol.12vol.12 、日経アーキテクチュア 2001/02/05 、新建築 2001/02 、GA DOCUMENT 64 、JA : The Japan Architect 2001/Winter 40 2001YEARBOOK 、カーサ ブルータス 2000/12 vol.9 、新建築 2000/12 、新建築 2000/11 、GA JAPAN 47 2000/11-12 、日経アーキテクチュア 2000/10/16 、日経アーキテクチュア 2000/10/16 、日経アーキテクチュア 2000/10/16 、日経アーキテクチュア 2000/10/16 、JA : The Japan Architect 2000/Summer 38 kengo kuma 隈研吾 、GA JAPAN 35 写真撮影 ©︎ 藤塚光政
