東京農業大学「食と農」の博物館・進化生物研究所
地域に開かれた、新しい時代のユニバーシティ・ミュージアム。展示空間と実験場とカフェとが有機的に融合し、地域の人々と研究者との交流が自然に発生するようなミュージアムとなった。
敷地前面の馬事公苑のケヤキ並木とミュージアムとを、芦野石製の縦ルーバーを媒介として、ひとつに接続した。素材の選択においては、エイジングをテーマとし、時とともに美しく色合いが変化する自然素材(たとえば吸収率が高く、ソフトな質感をもつ芦野石)を使うことで、農業大学にふさわしい「生物的建築」づくりをめざした。