日本 2014東京大学大学院 情報学環 ダイワユビキタス学術研究館
東京大学大学院、情報学環の新分野(ユビキタスコンピューティング)のための研究棟。コンクリート、金属、石といった硬質な素材で作られてきた従来のキャンパスのイメージをこわし、木と土でできたやわらかな建築をめざした。自然素材(木、土)で作られたウロコ状のパネルが、ゆるやかにうねりながら、スムーズで生物的なファサードを構成する。
建物の中心には、やわらかな、皮膜で覆われた内臓的な孔がうがたれて、前面の路地空間と、裏面の日本庭園を接続し、グリッド状の配置が支配するキャンパスの中に、有機的でやわらかい、光と風の流れを生成する。