ムラサキペンギントツカ
横浜市戸塚区の山と住宅地のはざまの複雑な地形の中に、託児所とイベントホールが複合したコミュニティのための施設を埋め込んだ。擁壁に囲われたイレギュラーな敷地となじませるために、鋭角的なジオメトリーを用いて、ボリュームを細かく分節し、フランク・ロイド・ライトが子供時代に愛用したフレーベル型の積木が、斜面に投げ出されたような形状を創造した。屋根の上には構造の一部であるカーボンファイバーを露出し、大地と空とをつないでいる。地上と地下のスタジオは吹き抜けを介しななめに接続され、異なるプログラムの一体感と、大地とのつながりを感じることができる。