© Fangfang Tian

中国 2023杭州小河公園

2023.4
杭州
交流
竣工
51,000

世界遺産の「大運河」グランド・カナルの川岸に位置する小河公園は、放棄された石油工場の工業用地の跡地に、一般向けの多目的に利用できる、開かれた公園として生まれ変わった。
我々はこの公園が、杭州の活気に満ちた都市生活に優しく溶け込みながら、文化と歴史遺産の新たな地域拠点となることを構想した。この場所の歴史的価値を考慮して、我々は、すべての建物を結び、全方向から来る人々を迎えようと伸ばした、繊細でクモの巣状のETFEの天蓋を敷地上に設け、介入を最小限に抑えた。カスタマイズしたドットのプリント模様の天蓋は、木漏れ日のように光を透過し、柔らかく、半透明の日陰を与えてくれる。
由緒ある倉庫4棟と石油タンク7棟の建築は改修して保存、劇場、イベントスペース、店舗、さらには垂直の関係性を設けた。倉庫の保存には、露出したコンクリートや赤レンガと調和するコールテン鋼を使用し、この土地の産業としての独自性を残した。円形の大きな沈床園は、公園の下に新しくできた店舗エリアに、太陽の光と緑をもたらしている。

チーム 眞田 アンテオ太郎、林 孜俐、ウ ボボ、シュウ ゲチャン*、テレセロス アンドレア*、叶 子萌、闕 煒翌 構造 浙江大学建築設計研究院有限公司 設備 浙江大学建築設計研究院有限公司 外構 浙江大学建築設計研究院有限公司 照明 ISOMETRIX 写真撮影 ©︎ Fangfang Tian