Water/Stone
湖に向かう斜面地に、日本庭園と一体化したヴィラをたてた。1棟の大きな建物をたてるのではなく、機能に応じて5棟に分割して、完全に別棟化することによって、建築を複雑な地形へとなじませることが可能となり、村のようなヒューマンな雰囲気を創造することができた。
5棟にはそれぞれ別のデザインを与えながら、多様性の中のハーモニーを実現していった。
各棟と斜面との間のランドスケープデザインには特に気を配り、水盤、石組などの建築でもなく大自然でもない、中間的ヴォキャブラリーを用いて、屋根の勾配やエッジの薄さによって統一感を与え、大地と建築との調停を図っていった。